
なぜFRBの利下げにもかかわらず、ユーロ/ドルは下落傾向にあるのか?
ユーロ/ドル(EUR/USD)は現在下落基調にあるが、FRBが利下げ局面に入っていることを踏まえると、一見すると不思議な動きに見えるかもしれない。背景にあるのは、米国とユーロ圏の「相対的な経済力」に対する市場の評価だ。FRBの利下げはすでに市場に大部分織り込まれている一方、ユーロ圏の経済指標は引き続き弱く、ユーロの重しとなっている。この経済見通しのギャップこそが、足元のユーロ/ドルの方向性を決定づける最大の要因である。
ユーロに対する中核的なファンダメンタル要因とは?
中央銀行政策の乖離がユーロ/ドルに与える影響とは?
FRBと欧州中央銀行(ECB)の政策スタンスの違いは、足元のユーロ/ドルを押し下げる重要な要因になっている。FRBが利下げを継続すると見られる一方、市場はユーロ圏の低迷する経済データを背景に、ECBもより積極的な緩和に舵を切らざるを得ないと予想している。この思惑により米欧間の金利差は縮小し、一般的にユーロ/ドルにとって弱材料となる。
トレーダーにとっては、両中銀の発言や政策変更をリアルタイムで把握し、相場の方向性に与える影響を見極めることが重要だ。
最近のユーロ圏経済指標が示すもの
ユーロ圏の最新指標は全体として弱く、ユーロの下落バイアスを強めている。
最新のユーロ圏経済信頼感指数は12月に3カ月ぶりの低水準へと悪化し、企業・消費者ともに将来に対し慎重姿勢を強めている。ドイツの工場受注は予想外に増加したものの、防衛関連の一部大型案件が押し上げた特殊要因であり、低迷する製造業全体の流れを変えるには至っていない。
ユーロ圏の広範な弱さが続く限り、ユーロ/ドルにとって重しとなりやすい点は注視が必要である。トレーダーは当社の経済カレンダー を活用してこれらのデータ発表を追跡し、ユーロ圏経済の健全性を測ることができる。
ユーロ/ドルのテクニカル見通しは?
注視すべき重要な支持水準は?
ユーロ/ドルは複数のサポートを割り込んでおり、下降トレンドが改めて確認された。次に重要となるのは心理的節目である1.1500だ。この水準を割り込めば、さらなる急落につながるリスクがある。
14日RSIは現在37前後と売られ過ぎ領域へ接近しているが、なお下振れ余地は残されている。重要サポート付近からの反発は一時的なトレンド休止のシグナルになり得るため、慎重に観察する必要がある。
トレンド反転の可能性を示す主要な抵抗線はどこか?
強気の反転シグナルが点灯するには、ユーロ/ドルが1.1800の主要レジスタンスを明確に突破する必要がある。この価格帯は過去にも強い抵抗として機能しており、上抜ければ買い優勢へ転換する明確な合図となる。それまでは戻り局面はむしろ売り場として意識されやすい。トレーダーは当社のMetaTrader 5 (MT5) プラットフォームのテクニカル分析ツールを活用すれば、主要レジスタンスとサポートを基にしたエントリー/エグジットの特定ができる。
要点まとめ
- 米欧の経済見通しの乖離が、ユーロ/ドルの下落トレンドを主導している。
- FRBの利下げは織り込み済みだが、ユーロ圏の弱い経済指標がユーロを圧迫。
- ユーロ/ドルの次の主要サポートは1.1500。
- 強気転換を示すには1.1800のレジスタンス突破が必要。
- ユーロ圏指標は総じて弱く、投資家心理を冷やしている。
ユーロ/ドルは現在、複数の構造的な逆風に直面している。現時点で相場を最も強く動かしている要因は何だと考えますか?また、反転のために必要な条件について、あなたの見解もぜひお聞かせください。
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